天気図を読む

「天気図が読めるようになりたい」、このページを読んでいるあなたならそう思っているはずです。

天気図が読めるようになるのは必ずしも容易ではありません。その理由とともに、どうしたら読めるようになるのかまとめてみます。

天気図の何を読めば良いのか分からない

中学2年の理科で「気象のしくみと天気の変化」を学ぶことになっています。確かに中学の参考書にはかなり良い解説が載っています。テレビの気象解説も、この範囲の説明をしているようです。しかし参考書を何度読んでも、天気図を理解できるようにはなりません(私もそうでした)。

そもそも天気図を使って何をしたいのか、目標を明確にすることが大切です。「英語をマスターしたい」と思っても、「アメリカにダンス留学したい」「洋画を原語で見たい」など具体的な目標がないと、習得は難しいのと同じことです。

天気図を使って何をしたいのかを明らかにしましょう。私は次の2つの目標に分けるのがわかりやすいと思います。

①天気図から危険な気象状況を読み取れること
②天気(晴れ、曇り、雨)を天気図から読み取れること

登山者にとってはいわゆる気象遭難に遭わないよう、①が最優先事項です。それに対して、②はどちらかというと日常生活を送る上で気になるところです。

天気図に描かれているのは基本的には等圧線のみです。そのクネクネとした形状や分布状況から①や②を判断します。

しかし、最初から①と②の両方を実践しようとすると虻蜂とらずとなり、混乱してしまいます。①は大きな風の流れを意識する必要がありますが、②はそれに加えて等圧線の形状(気圧の谷など)を意識します。

登山者であれば、まず①のマスターを目指しましょう。「習うより慣れろ」の通り、数多くこなすことが大切です。2年も続けていれば、自然と目的②に目が向いていくはずです。

また、気象は予報期間に応じて2日先までの天気予報、週間予報、季節予報に分かれています。日帰りや1泊の登山なら天気予報で十分ですが、北アルプスを縦走するとなれば週間予報を活用します。天気図を読むという能力は共通するところがありますが、使う天気図が変わってきます。

以下、

  • 「だから?」の先の解説がない
  • 場数が必要
  • 予報官の主観に依存する部分がある

について作成の予定です。